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表2.2.2−1に示すアンケート調査票を用いて行われた66名の被験者に対する?ライフスタイル、?性格・行動尺度、?ストレス度、?乗り物酔い耐性度に関する調査結果をクラスター分析によって解析し、5つのグループに分類した結果を図2,2.2−11に示す。図中の各グループに共通する因子からそれぞれのグループを特徴づけると、
I. 模範的健康優良児型人間(13/66)
・ライフスタイル:規則的生活、プラス志向、悪習慣なし
・性格・行動尺度:ややタイプA
・ストレス度:問題なし
・乗り物酔い耐性:強いと思っている
?. 一般的まじめ型人間(14/66)
ライフスタイル:規則的生活、プラス志向なし、悪習慣あり
・性格・行動尺度:かなりタイプA
・ストレス度:軽いストレス状態
・乗り物酔い耐性:弱いと思っている
?. ややふまじめ型人間(13/66)
・ライフスタイル:やや不規則な生活、プラス志向なし
・性格・行動尺度:ややタイプB
・ストレス度:軽いストレス状態
・乗り物酔い耐性:?
IV. ふまじめ型人間(13/66)
ライフスタイル:不規則な生活、悪習慣あり
・性格・行動尺度:タイプA
・ストレス度:ストレス状態に陥りつつある
・乗り物酔い耐性:強いと思っている
V. きまじめ型人間(13/66)
・ライフスタイル:規則的生活、悪習慣なし、
・性格・行動尺度:タイプA
ストレス度:ストレス状態に陥りつつある
・乗り物酔い耐性:弱いと思っている
ここに示した分類は、アンケート調査結果の分析結果によるものであり、身体的健康度の調査結果と併せて総合的に被験者のタイプ分けをする必要がある。また、上記のタイプ分けにおけるI〜Vの( )内に示される該当被験者数の構成に示されるとおり、各タイプに分類される被験者数はほぼ均等に分布しており、本研究において行われた動揺暴露実験の被験者の母集団には偏りのないことが分かる。
精神的健康度の調査からは、被験者として不適合である例は検出されなかった。
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